Rhino(ライノー)ファイルフォーマット
一般的にRhinoまたはRhino3Dと呼ばれるRhinocerosは、人気の高い3Dコンピュータグラフィックスおよびコンピュータ支援設計(CAD)アプリケーションソフトウェアです。Rhinoのネイティブファイル形式とアプリケーションがサポートしているサードパーティのファイル形式についてご紹介します。Rhino 3Dとは、NURBS数学モデルに基づくサーフェスモデリングソフトウェアであり、コンピュータグラフィックスの曲線や自由曲面を数学的に正確に表現します。(ポリゴンメッシュベースのアプリケーションとは異なります。)図面のサイズや複雑さに制限がないため、建築、プロトタイピング、エンジニアリング、グラフィックデザインなど、幅広い業界で使用されています。
Rhino 3Dのネイティブファイル形式とは?
Rhinocerosは、3つのファイル形式にネイティブで出力します。
- Rhino 3D モデル (.3dm) - オープンソースのCADファイル
- Rhino 3D モデルバックアップ (.3dmbak) -3Dモデルのバックアップファイル
- Rhino ワークセッション (.rws) -作業セッション情報を含むプロジェクトファイル
3DM Rhinocerosファイルは、Moment of Inspiration、SAP VEViewer、Right Hemisphere Deep Viewなどのソフトウェアと互換性があります。Rhino3Dは、Adobe Illustratorを含むいくつかのグラフィックデザインプログラムとも互換性があり、ユーザーはベクターベースのファイルで作業できます。 Rhinocerosは他にどのようなファイル形式をインポート/エクスポートできるのでしょうか? Rhino3Dは、他のCADファイルと幅広い互換性があり、30以上のファイル形式を直接インポート/エクスポートできます。しかし、情報を保存したり、変換エラーを減らすためにプラグインをご希望の方もいらっしゃいます。 アプリケーションで扱えるサードパーティおよびオープンソースのCADおよび画像ファイル形式には次のようなものがあります。
- DWG/DXF
- SLDPRT and SLDASM
- DGN
- FBX
- STEP
- SAT(ACIS)
- IGES
- 3DS
- SketchUp
- KML
- STL
- OBJ
- AI
- Uncompressed TIFF
- CSV (オブジェクトのプロパティのエクスポート)
これらのファイルはRhino3Dでサポートされており、アプリケーション内で「保存」、「エクスポート」、「インポート」、「挿入」、「ワークセッション」コマンドを発行することができます。 非ネイティブファイル形式が使用されている場合、Rhino3Dはジオメトリを3DM Rhinocerosファイル形式に変換しますのでご注意ください。CADファイルをインポートすると、ジオメトリは既存のファイルに追加されます。
Rhino 3Dファイルの他のCADアプリケーションへのインポートおよびエクスポート
スペイシャルの3D InterOpは、業界の主要企業で広く使用されており、Rhinoのファイルと他のCADアプリケーションで使用されるファイル形式との間でシームレスなファイル変換を可能にします。 3D InterOpは、ACIS、Parasolid、およびRhino 3Dファイルフォーマットなどのファイルフォーマットをサポートしています。ユーザーには以下のメリットがあります。
- 変換品質を最大化し、CADライセンスのコストを削減するネイティブデータ変換
- アプリケーションのワークフローに応じてCADデータをインポートすることが可能な選択的APIインポート機能
- 安定したCADトポロジーの識別子により、設計変更の把握と追跡が可能
- 開発時間を増やすことなく、メタデータ間で一貫した動作を実現
- スタッフによる専門家によるガイダンスと包括的なドキュメント
- トポロジ的に有効なソリッドモデルの自動ヒーリング、ステッチやリサーフェシングなどの高度な演算子
スペイシャルの3D InterOpが、開発期間と市場投入までの時間を短縮し、設計者とエンジニア間のワークフローの効率化にどのように役立つか、評価にお申込みいただき、ぜひご確認下さい。