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インポートする前に

STPファイルをインポートする前に、3D Modelingワークスペースで作業していることを確認してください。

インポート処理はAutoCADのデータ変換パイプラインを介して実行されます。そのため、STEPファイルが単独のSTEPモデルとして開かれるのではなく、現在開いている図面に変換データが取り込まれる形になります。

注: STEPインポートはAutoCAD LTでは利用できません。Autodeskによると、AutoCAD LTでインポートできるのはWMF、DGN、DXFファイルです。.stpまたは.stepファイルを扱うには、通常版のAutoCAD、または別の対応ワークフローが必要です。

方法1: リボンからインポートする

open an STP file in AutoCAD

ステップ 1: 「Insert」タブを選択します。

ステップ 2: 「Import」パネルを探し、「Import」をクリックします。

ステップ3:ファイルダイアログでインポートするSTPファイルを選択し、「Open」をクリックします。

方法 2: コマンドラインからインポートする

STP File in AutoCAD

AutoCADの操作に慣れている場合は、コマンドラインを使う方法が便利です。。

ステップ1: コマンドラインを開きます。Windowsでは Ctrl+9、Macでは Cmd+3 を使用します。

ステップ 2: コマンドラインに IMPORT と入力してEnter(MacではReturn)を押します。

ステップ 3: ファイルダイアログでSTPファイルを選択し、「Open」をクリックします。

Autodeskのサポート文書でも、STEPファイルのインポートには IMPORT コマンドを使用する方法が案内されています。

「Open」をクリックした後の処理

AutoCAD opens STEP (STP) files

STPファイルを選択して「Open」をクリックすると、STEPデータのインポート処理が開始されます。

インポート処理の開始を示すウィンドウが表示される場合があります。このウィンドウは閉じても問題ありません。AutoCADではインポート処理がバックグラウンドで実行され、処理が完了すると通知バブルが表示されます。

通知に表示されたファイル名をクリックすると、インポートされたデータが現在の図面に挿入されます。

通知バブルを閉じてしまった場合は、ステータスバーのインポートアイコンを右クリックし、「Insert」を選択して挿入することもできます。

注: インポート処理が完了しただけでは、ジオメトリが画面上に表示されない場合があります。その場合は、通知に表示されたファイル名、または通知アイコンからインポートデータを図面に挿入してください。

STPファイルをインポートするときによくある問題

STPファイルのインポートで発生する問題には、比較的単純なものもあります。たとえば、ファイルが破損している、マシンのメモリや処理能力が不足している、あるいは元のCADモデルに変換が難しいジオメトリが含まれている、といったケースです。

STEPはネイティブ形式ではなくデータ交換フォーマットからの変換として処理されるため、ソースモデルの品質やAutoCADのトランスレータによっては、ジオメトリやメタデータに問題が生じることがあります。

代表的な問題には、次のようなものがあります。

  • AutoCADのインストールやバージョンの問題
    AutoCAD本体のインストールが不完全だったり、必要なDLLが破損・欠落していたりすると、STEPトランスレータが正常に動作しない場合があります。
  • 変換時のアーティファクト
    寸法、アノテーション、モデル構造などがSTEPからDWGへ完全にはマッピングされず、一部のデータが欠落したり、異なる形で変換されたりする場合があります。
  • AutoCAD LTでは利用できない
    AutoCAD LTはSTEPインポートに対応していません。この点は、STPファイルを扱う際に見落とされやすい制約です。

なぜAutoCADではSTPを「開く」のではなく「インポート」するのか

AutoCADはSTPファイルをネイティブな作業形式として読み書きするわけではありません。

IIMPORT コマンドでSTEPファイルを指定すると、AutoCADに組み込まれたトランスレータがSTEPエンティティをAutoCADで利用可能なDWG互換のジオメトリへ変換します。

つまり、最終的に得られるのは「編集可能なSTEPモデル」ではなく、現在の図面に取り込まれたDWGデータです。

この違いを理解しておくことは重要です。CADデータ交換に伴う一般的な制約として、変換時には以下のような問題が発生する可能性があります。

  • ジオメトリの変換エラー

  • メタデータの欠落

  • モデル構造の変化

  • CADフォーマットやバージョン間の互換性による差異

STEPデータの形状忠実度や相互運用性をより厳密に管理する必要がある場合は、専用のCAD変換技術を利用することで、インポート処理をより細かく制御できます。

Spatialが提供する3D InterOp

STEPインポートをアプリケーションのより広範なCADデータ相互運用ワークフローの一部として実装する場合、あるいはAutoCADの標準トランスレータでは十分な制御ができない場合は、Spatialの3D InterOp SDKを利用できます。

3D InterOpは、AP203、AP214、AP242を含むSTEPファイルを読み込み、ACIS、CGM、Parasolidなどのジオメトリカーネルで利用可能なネイティブジオメトリを生成します。

これにより、インポートしたSTEPデータを、対象アプリケーションでネイティブに作成されたモデルと同様に扱うことができます。そのため、追加の変換処理を行わなくても、以下のような後工程で利用できます。

モデリングカーネルに対するジオメトリクエリ

  • ブーリアン演算

  • メッシュ生成

  • B-repの処理・解析

  • 自動ヒーリングによる形状・トポロジーの修復

CADデータ交換では、異なるCADシステム間の変換によってジオメトリやトポロジーの不整合が蓄積することがあります。

3D InterOpでは、インポート時に自動ヒーリングを行い、こうした問題を修復します。ヒーリング処理は主に次の3つの領域を対象とします。

  • トポロジー修復
    重複・オーバーラップする頂点を除去します。また、パラメトリック曲線上で大きな不連続が存在するエッジを分割し、対象モデリングカーネルの連続性ルールに適合するようにします。

  • ジオメトリ最適化
    エッジ、コエッジ、フェイスに含まれる自己交差や不規則な曲線・サーフェスを再構築します。また、基礎サーフェスのトリミングやサブセット化を行い、対象カーネルのルールに適合するよう調整します。なお、ヒーリングによって元のモデル形状そのものを変更することはありません。

  • 不正データの修正

    ループの不整合など、B-repを構成する構造上の問題を修正します


目的は、設計者の意図した形状を維持しながら、ターゲットとなるモデリングカーネルが正しく解釈・処理できる品質のモデルを生成することです。

PMIにも対応

3D InterOpは、PMI(製品製造情報)についても、グラフィカル形式とセマンティック形式の双方をサポートしています。

特にSTEP AP242では、3Dジオメトリとのアソシエーションを維持した状態でPMIの読み書きが可能です。対応する情報には、以下が含まれます。

  • 寸法

  • 公差

  • GD&T(幾何公差)

  • データム参照

  • 3Dモデルに関連付けられたアノテーション

同様のPMI対応は、CATIA V5、NX、Creo、SOLIDWORKS、JTなどのフォーマットについても提供されています。

必要なデータだけを読み込む選択的インポート

3D InterOpのSelective Import APIを利用すると、アプリケーションが必要とするデータだけを選択して読み込めます。

たとえば、以下を個別に扱うことができます。

  • プロダクト構造

  • テッセレーションされたジオメトリ

  • 正確なB-repジオメトリ

  • 製造情報(PMI)

必要なデータだけをロードすることで、メモリ使用量や処理性能を最適化し、ユーザーに実際に必要なデータだけをアプリケーションへ渡すことができます。

再インポート時のトポロジーIDを維持

3D InterOpは、モデルを再インポート・再変換した際にも、トポロジー要素の識別子を安定して維持できる仕組みを提供します。

これは、モデルが更新された際に、特定のフェイス、エッジ、その他のトポロジー要素を追跡する必要があるアプリケーションにとって重要です。

30種類以上のCAD・BIM・メッシュ・可視化フォーマットに対応

3D InterOpは、30種類以上のCAD、BIM、メッシュ、可視化フォーマットの読み書きをサポートしています。

そのため、STEPを単独で扱うだけでなく、以下のようなネイティブCADフォーマットや中間フォーマットを組み合わせた、より包括的なデータ相互運用パイプラインを構築できます。

  • CATIA

  • NX

  • SOLIDWORKS

  • Creo

  • Inventor

  • IGES

  • JT

  • 3D XML

  • STEP

STEPの読み込みは、このようなCADデータ相互運用パイプラインの一工程として位置付けることができます。

👉 関連情報: STPファイルとは

20年以上にわたり、300社以上の企業が3D InterOpを使用しています。

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