TraceParts社 事例
マーケットCAD
概要
スペイシャルのソフトウェア開発キットを利用して、ブラウザベースの3Dモデリング環境とクラウドCADソリューションを開発し、エンジニアリング、産業機器、機械設計向けに高品質なCADパーツのレンダリングを実現、ユーザーエクスペリエンスを向上しました
当社は Spatial のテクノロジーを信頼しており、同社の技術チームと R&D チームによる揺るぎないサポートに感謝しています。これにより、当社のワークフローとビジネス プロセスへのシームレスな統合が保証されています。
会社概要
2001年に設立されたTraceParts社は、エンジニアリング、産業機器、機械設計向けにCADコンテンツを提供するプラットフォームの世界的なプロバイダーです。
同社は、登録された世界各国の130万社のCADコンテンツサプライヤーから積極的に製品情報や技術データを取得し、メンバー数は570万人超を誇ります。2025年初頭の時点で、2,100以上の産業用部品の製品カタログと2億3千万回以上のダウンロード実績を持っています。
TraceParts社のCADコンテンツプラットフォームは、60以上の2D・3Dフォーマットに対応した数十億点のCADモデルを提供し、クラウドベースのAPIやSaaSアプリケーション(CAD部品ライブラリ、製品カタログ、コンフィギュレータなど)を活用し、業界や企業規模を問わず、ターゲット市場に最適化されたマーケティング機会を提供しています。
TraceParts社は、独自のモデリング技術を提供し、既存の製品CADモデルを直接再利用し、ほぼ全てCADフォーマットに変換できます。また、サプライヤーの知的財産を安全に保護しながら変換を行う点が特徴です。サプライヤーは3DファイルをアップロードするだけでTraceParts社がその後の行程を担います。
また、製品データシートや仕様をもとにパラメトリックモデリングを行い、60以上のネイティブ・中立フォーマットで正確なスケールのCADモデルと、設計関連の詳細な製品情報を提供します。
2010年以来、TraceParts社の特定のCADフォーマット出力はスペイシャルの3D ACISモデリングカーネル、および、3D InterOp ソフトウェア開発キットを活用しています。3D ACIS Modelerはダイレクトモデリングやヒストリーベースモデリングを含む、様々な業種向けのモデリングアプローチを支援し、高度なアプリケーション開発を実現しました。3D InterOpは、さまざまなCADフォーマットとのシームレスな互換性を実現しています。
課題
ユーザー目線の高機能オンライン3Dビューアの提供
製造業界では、市場投入までの時間短縮と設計最適化がかつてないほど重要になっています。企業は迅速な製品開発を求め、設計者やエンジニアは絶えず設計課題の解決に取り組んでいます。
TraceParts社はこの流れに対応し、設計時間を削減するために革新的なCADコンテンツプラットフォームを提供しています。
オンライン注文プロセス流れの中でTraceParts 3D Viewer Proを利用し、ユーザーは選択した部品を3Dでプレビューすることができます。この際に、3Dプレビュー機能のスムーズな動作性能や、画面上での部品の自由な操作性が求められました。そのためには、高品質なレンダリングを実現するブラウザベースの3DモデリングとクラウドCADソリューションが必要でした。
さらに、TraceParts社はオンラインビューアにインタラクティブな寸法測定機能、複数の切断面、アセンブリの分解図といった高度なCAD機能を追加したいと考えました。これにより、ユーザーは単なる可視化を超え、より迅速かつ効率的に作業できる環境を手に入れることができるようになります。
解決策
シームレスなSDKの統合と高品質なレンダリングによる3Dウェブ可視化
TraceParts社とスペイシャルとのパートナー関係は15年以上にわたり、3D ACIS Modelerと3D InterOpの実力については既存のアプリケーションで実証済でした。新たな課題に直面し、強力な3Dウェブ可視化コンポーネントHOOPS Communicatorの導入に最適なタイミングとなりました。
TraceParts社のチームがHOOPS Communicatorを採用した決め手は、スペイシャルのデータ処理ワークフロー全体にシームレスに統合できることでした。統合プロセスでは、スペイシャルが提供するHOOPSブリッジを使用してHOOPSモデル(.scsファイル)を生成します。このブリッジは以下の2つの方法で活用できます:
①ACISカーネルのみを使用し、メモリ内のACISエンティティから.scsファイルを生成
②3D InterOpを使用し、既存の.satまたは.stepファイルを.csファイルやその他のCADフォーマットに変換
このプロセスを経て、各ユーザー契約の定義に基づき、TraceParts社は従来の基本ビューアをTraceParts 3D Viewer Proに即座に置き換え、製品カタログページ上で提供できるようになりました。また、HOOPS Communicatorはインタラクティブな3Dビューイングを製品ページに埋め込みたいユーザー向けの契約オプションとしても提供されています。
HOOPS Communicatorの完全統合はわずか2か月で完了し、スペイシャルの技術アカウントマネージャーはTraceParts社の開発チームと密接に連携し、積極的なサポートを提供しました。 この統合により、高品質な3D可視化とスムーズなデータ処理が実現し、ユーザーの設計・調達プロセスの効率化に大きく貢献しています。

重要な洞察
複数のSDKが補完し合い、包括的なソリューションを提供
HOOPS Communicatorの導入されたTraceParts 3D Viewer Proによって、更にユーザーエクスペリエンスが向上しました。
HOOPS Communicator は、既存の3D ACIS Modelerや3D InterOpとの互換性を維持しながらスムーズに統合され、
両社のパートナーシップ・スペイシャルのサポート体制によって実装時間は更に短縮しました。
TraceParts社はエンジニア向けにあらゆる3D産業モデルへのアクセスを提供し、TraceParts 3D Viewer ProによってCADコンテンツ企業としての付加価値を向上させました。
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